ジョットの鐘楼の秘密:下からの眺めと各階の長さのカラクリ

ジョットの鐘楼 サンタマリア・デル・フィオーレ 35mm f/5 1/1250s ISO100 (D610 Sigma 24-35mm f/2) 豆知識





フィレンツェのジョットの鐘楼についてです。

実はジョットの鐘楼には建築上の秘密があります。

ジョットの鐘楼:ドゥオモと鐘楼どちらに登る? どうせなら両方登りましょう

下からのジョットの鐘楼と、上からのジョットの鐘楼

下の写真は、[下から見上げたジョットの鐘楼]と[ジョットの鐘楼の天井と同じ高さから見た]写真です。

どのような違いがあるかわかりますか?

ジョットの鐘楼 サンタマリア・デル・フィオーレ 35mm f/5 1/1250s ISO100 (D610 Sigma 24-35mm f/2) 豆知識

下からと上からの眺め:比較
ジョットの鐘楼



建築上のカラクリ

実は、下からジョットの鐘楼を見た時に[各階が同じ高さになる]ように建てられているのです。

上の階ほど高く、下の階ほど低く作られています。

比較画像を作ってみました。赤い矢印は3本とも同じ長さになっています。
右の画像はほぼ同じ高さからの写真なのでわかりやすいですね。

ジョットの鐘楼 サンタマリア・デル・フィオーレ 35mm f/5 1/1250s ISO100 (D610 Sigma 24-35mm f/2) 豆知識

下からと上からの眺め:比較
ジョットの鐘楼

ジョットの鐘楼について

建築家、画家として有名なジョット・ディ・ボンドーネによって1334年に着工され、工事半ばに亡くなりアンドレア・ピサーノが引き継ぐ。しかし1348年に黒死病に倒れてしまう。

1359年にフランチェスコ・タレンティにより完成された。タレンティはジョットの描いた上部3階部分の設計を大きく変更した。

遠近法に従って下の階と釣り合うように各階を広げることにより、下から見上げた際に3つの階が同じ大きさに見えるよう設計した。最上階まで続く階段は414段となっている。

 

 

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