フィレンツェのジョットの鐘楼についてです。
実はジョットの鐘楼には建築上の秘密があります。
下からのジョットの鐘楼と、上からのジョットの鐘楼
下の写真は、[下から見上げたジョットの鐘楼]と[ジョットの鐘楼の天井と同じ高さから見た]写真です。
どのような違いがあるかわかりますか?
建築上のカラクリ
実は、下からジョットの鐘楼を見た時に[各階が同じ高さになる]ように建てられているのです。
上の階ほど高く、下の階ほど低く作られています。
比較画像を作ってみました。赤い矢印は3本とも同じ長さになっています。
右の画像はほぼ同じ高さからの写真なのでわかりやすいですね。
ジョットの鐘楼について
建築家、画家として有名なジョット・ディ・ボンドーネによって1334年に着工され、工事半ばに亡くなりアンドレア・ピサーノが引き継ぐ。しかし1348年に黒死病に倒れてしまう。
1359年にフランチェスコ・タレンティにより完成された。タレンティはジョットの描いた上部3階部分の設計を大きく変更した。
遠近法に従って下の階と釣り合うように各階を広げることにより、下から見上げた際に3つの階が同じ大きさに見えるよう設計した。最上階まで続く階段は414段となっている。